土地に未来を。農業に未来を。

- ガイアメイト 西辻一真さんとの出逢い -

​(この記事の文章はメールマガジン「ガイアへの道」Vol.5より抜粋いたしました。)

西辻一真さんは、京都大学農学部出身で、もともと土壌学を学ばれていたのですが、私との衝撃的な出会いは3.11がきっかけでした。私たちが、本当に厳しい思いをして日々立ち向かっていたときに、西辻さんは駆けつけていただきました。

彼は農学部の卒業だったので、土の専門家でした。まだまだ、とても若い20代だったわけですけど、マイファームという市民農園のような市民に農業を親しんでもらう事業からスタートしました。そこから、農業を中心に大きなイノベーションを起こす風雲児になったわけですが、当時はマイファームを立ち上げ、やっとスタートした段階でした。

 

震災後、我々のもとに会社を顧みずに飛んできてくれて、亘理という仙台の南にある町があるのですが、そこの農地が塩害によって、使えなくなってしまって、土壌改良をしようということで、彼の専門である土壌学を使っていろいろなことを一緒に始めました。

 

その一つは、塩がある土壌に育つことでトマトの甘さが増すことを利用した「塩トマト」を植えることでした。その中で、徐々に菜の花を植えながら土壌改良も進めて、いずれ農業を再生していこうという志のある活動を進めてくれました。

 

これは彼がカンブリア宮殿というテレビ番組に出た後、ストーリーとして語られていますが、あまり会社を顧みずに被災地に来ることで、社長を追われてしまいます。本当にそのくらい、会社のことを置いて被災地に来てくれたのですが、またドラマがあって、その後マイファームを立ち直すためにもう一度彼が社長に戻って借金を返し、アグリイノベーション大学校を始め、トップランナーになりました。

それで、彼とは長い付き合いがあったのですが、もう一度東北に対して事業を展開したいということで、私と一緒に東北アグリイノベーション大学を多くの市町村で行っていく挑戦を、スタートしたところです。

 

東北の農業を支え、ご自身が作った農産品でレストランをつくるなど、そういった夢を叶えていただくような、素敵なビジネスプランを一緒に育てていきたいと思っています。これもガイア都市創造塾の重要なコンテンツのひとつで、First Stage Episode4で西辻さんに登壇していただきます。農業を通じて世の中を変えていきたい、有機的な農業や、エコロジカルな暮らしを食からつくっていきたいという方々が、西辻さんと一緒にアグリイノベーション大学を通じて新しい事業を展開していただければと思っています。

 

農業というのは、これから大きな変革を迎えて、都市と農業がいかに融合するか、結婚していくかということが大きなテーマになりますので、皆さんと一緒に農業を変えていくことでガイア的な社会をつくっていければと思います。

□ガイアメイトになるまで

 

  株式会社アグリファームを設立し、日本の耕作放棄地の再生に充実する傍ら、2011年の東日本大震災を機に東北の地で事業を展開。次世代につながる農業の実現を目指し、宮城大学風見正三教授と大地に根ざした暮らしの実現を目指す学校設立のプロジェクトを進めている。

□略歴

 1982年生

 2006年  京都大学農学部資源生物科学科卒業

       株式会社ネクスウェイ入社

 2007年  株式会社マイファーム設立

       代表取締役就任

 2013年  株式会社マイファーム

       代表取締役再任

□主な著書

 

『マイファーム 荒地からの挑戦 農と人をつなぐビジネスで社会を変える』 学芸出版社,2015

『ぼくらは働く、未来をつくる 向井理×12人のトップランナー』 朝日新聞社

​西辻 一真 (Kazuma Nishitsuji)

株式会社マイファーム代表取締役社長