​海の向こうで見て来たこと

-デンマーク・ロラン島を訪れて・教育編-

この企画では、バイオマス発電をはじめとした再生可能エネルギーを活用する環境政策や、森の幼稚園など自然と融合した教育の取り組みが行われているデンマーク・ロラン島を今年9月に訪れた風見塾長が持続可能なまちづくりの未来を全編・エネルギー編・教育編にわけて語っていきます。

[ シリーズ・目次 ]

みなさん、こんにちは。

 

最初に現地からの映像がありますので、そちらをご覧ください。

 

ーーー [ ロラン島・映像 ] ーーー

 

みなさん、こんにちは。

 

ガイア都市創造塾塾長の風見です。

 

今日はみなさまにデンマークの風景とともにお便りをお送りしたいと思います。

 

デンマーク・ロラン島というところに私は来ていますけれど、この中で特に注目しているのが、森の幼稚園です。森の幼稚園というのは、小学校に入る前の子どもたちが森の中で自由に暮らし、クリエイティビティを上げるというとても素晴らしい幼稚園です。

ご覧いただいたように、ロラン島という島自身が美しい島なんですけど、その中でも一際美しい田園風景のなかに、農家の方がおられて、その方が厚意で森の幼稚園を作り出したのです。

 

もともと、デンマークという国は幸福福祉社会で税金は高いですけども、その代わり教育は大学まで完全フリーですし、18歳になると子どもたちは家から出れるんですね。政府が、しっかりと生活費を出してくれて、ある意味では子どもというものは親の帰属物ではなくて、社会の財産ということで教育をしっかりと受けられ、そこで不平等がないように徹底した国です。

 

今回、他の義務教育になっている小中高の一貫校を見て来たんですけれども、フォルケスコーレというんですが、本当に自由で小学生が校舎を走り回っているんですね。

 

みなさん、体育の授業というと日本では並ばされて同じことをしますよね。ところが、体育の授業を見せていただいたら、走っている子もいれば、寝てる子もいる、僕らが端の方で見ていたんですけれど、一緒に遊んでいる子もいる。先生は特に何をしろということもなくて、個人の選択を自由に任せているんですね。

 

森の幼稚園もそうなんですけれど、とにかく自分で考えて、自分で責任を取っていくという教育。それと同時にどんな学校に行っても自然にあふれていて、そのままでいいんだよと、自由でそのままの個性を出してきていいんだというメッセージにあふれているんですね。

 

そういう意味で、森の幼稚園というなかで出会った子どもたちも嬉々として自然とともにあるし、いろんな来訪者がいらっしゃるようなんですけれど、人懐っこくて人を信じることができる子どもたちという気がしました。

人を信頼する教育というのができているのかなと思いまして、実は街中に出ても性善説に成り立っているんですね。例えば、駅前のパーキングなんかも自分で時計の針を示して何分から何分止めますと。人を信頼できることがまず重要で、いろんな方にお話を伺うと、まず楽しいということをやろうと言っていました。

 

楽しいということをやるというのを大切にするというのがデンマークで、その中で自然とともに生きていくという覚悟のもとに街ができ、また学校教育ができているというのがロラン島なんですね。

 

ですから、ガイア都市創造塾としては、ロラン島全体ともですが、特に森の幼稚園とは森の学校をつくってきた私が、森の幼稚園あるいはそれ以外にも世界に自然とともに新しい教育をチャレンジしている素晴らしい先端的な機関がありますので、そういう人たちとともに、我々の震災という経験もありますし、これからの日本が育んでいくべき教育の一つのモデルを一緒に作っていきたいと思っています。

 

そういう意味では、来年の夏にロラン島を訪ねて向こうの教育を知るサマースクールを実施します。

 

自然にあふれた学校に通わせたいというご両親がたくさんいらっしゃると思うんですね。そういう方々に、ぜひ夏の間でもロラン島の森の幼稚園のような自然にあふれた学校の雰囲気を体験していただいて、日本でそれにふさわしい学校をつくっていこうという想いのもとに、全国各所にガイアの学校をつくっていくプロジェクトがスタートします。

 

ですから、今までの教育というものに対して、変えたいという想いがある人、学校教育の周辺に今までの才能を活かしていきたいというビジネスをお考えの方にはぜひガイア都市創造塾に入っていただいてともに国際的な新しい持続可能な教育を目指していってほしいと思います。

 

​〈了〉

こちらの対談は下記の動画からもご覧になれます。
”Gaia Message vo.9”  ロラン島の旅・教育編