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​海の向こうで見て来たこと

-デンマーク・ロラン島を訪れて・全編-

この企画では、バイオマス発電をはじめとした再生可能エネルギーを活用する環境政策や、森の幼稚園など自然と融合した教育の取り組みが行われているデンマーク・ロラン島を今年9月に訪れた風見塾長が持続可能なまちづくりの未来を全編・エネルギー編・教育編にわけて語っていきます。

[ シリーズ・目次 ]

みなさんこんにちは。

 

9月末にデンマークのロラン島を訪ねてきましたので、ロラン島の全容とGaia Projectのこれからの展開についてお話していきたいと思います。

 

Gaia Projectとして取り組むプロジェクトは日本だけではなく、世界に広がりつつあります。

 

ロラン島というのは、環境政策の分野ではとても有名な島なんですが、初めての方もいらっしゃると思うので、簡単にその概要をお伝えして、どんなプロジェクトで動いているのかということについてご紹介していきたいと思います。

デンマークという国は、世界一幸福な国と言われているんですが、とても福祉が行き届いていて、国としてとても素晴らしい仕組みを持っています。税金はとても高いのですが、大学まで無料で行けたり、選挙の投票率が80%を超えたりという、それぞれ税金もしっかり払いますけど、その分自分たちの国に対しての意識も高い国で、とてもゆったりとした豊かさを持っている国だと思います。

 

その中でロラン島というのは、陸続きではないですが、鉄道と道路で繋がれています。コペンハーゲンに降り立ちまして、そこから電車で約1時間くらい走るんですが、島としては沖縄本島と同じくらいの大きさですが、その中に風車がたくさん立っていて、エネルギーの自給率としては600%以上の素晴らしい島です。それ以外に、バイオマスの発電所があったり、とても農園が豊かでオーガニック農園があったり、何より世界的にも注目されている森の幼稚園があります。

 

今回、私が9月の末から参りまして、最初パリのシャルルドゴールに入りまして、そのあとコペンハーゲンに入りました。そのあと、電車でロラン島に翌日入りまして、真っ先に森の幼稚園に行きました。実は、デンマークの教育はとても進んでいて、いろんな体験学習があったり、とても自由な中で教育がされています。次の日に高校に訪ねました。

 

また、ロラン島全体を見るという意味で、ロラン市の副市長とお会いして、都市計画の部局を訪ねて来ました。

 

その中で、デンマークも0メートル地帯が多くて、これからの水位上昇で、地球温暖化の影響を真っ先に受けるところで、もし洪水があれば、すぐに災害が起きてしまいます。そういう意味で、今後、地球温暖化にどう取り組むかや、風車を含めてどうエネルギー自立をどう測るか、コペンハーゲンとの環境政策とのリンケージが大きなテーマになっています。

今後、ガイア都市創造塾では、ひとつは森の幼稚園と提携して日本でもそのような教育を実現していくということ、ロラン市の都市計画に日本から何ができるかがひとつ、最後にNOAAというアメリカの政府機関が出している地球環境の情報をリアルタイムでみれる素晴らしい地球儀があるんですけど、それがサイエンス・オン・ア・スフィアというのですが、そのシステムが世界中に個人で持っているのがロラン島と東松島の方です。

 

今回、ロラン島をご案内いただいたニールセンさんという方がいらっしゃるんですけど、その方が東松島の森の学校を通じて繋がった方で、デンマークに居住されていて、その方と一緒にいろんな場所を見て来ました。

 

東松島に個人で持たれているサイエンス・オン・ア・スフィアとロラン島にあるサイエンス・オン・ア・スフィア。この世界に2つ公開されている地球儀、データベースをつないでGaia Projectとして何をやっていくか、構想が始まっています。

​(エネルギー編へ続く…)

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